2008年11月13日木曜日

小坂復活祈念。

日本シリーズも終わって、個人的には気分はすっかりオフ。

往年の『プロ野球ニュース』のオフ企画が結構好きでした。「博一・兄やん」のコーナーがあったり、石嶺がクイズの回答者で出てきたり。


さて、オフと言えば移籍ですが、なんつってもこれ。

<巨人の小坂が楽天移籍>
http://www.sponichi.co.jp/baseball/news/2008/11/12/09.html

いやー、地元への移籍ということもあるが、Gではもはや働き場所なさそうだったし、良かった良かった。ケガもあったみたいだが、老け込むにはまだ早い。守備を観に行くぞ~。

野球と言えば、一昨日の『クローズアップ現代』で、野球韓国代表が五輪に向けて国を挙げて準備する様子がリポートされた。

たとえば

・国際試合のストライクゾーンへと国内ルールの変更。
・五輪期間中はシーズン休止。
・短期決戦を想定した徹底したデータ収集と解析。
・キューバ代表を招へいし、10試合の練習試合を組む。データとの照合。
・代表Bチームを作って競わせると同時に、けが人が発生したときのリスク管理。

などなど。

何もそこまで…という気がしないでもないが、意思の統一を感じる。特にシーズンを休止にするのはすごい。

そんな韓国代表をWBCで迎える日本代表はこんな感じ。
http://www.daily.co.jp/baseball/2008/11/13/0001565400.shtml

侍ジャパンて・・・この「なんちゃらジャパン」っていつから言い出したのだろうか。トルシエの時か?
それは置いておいて、侍ってのもここ数年、スポーツの舞台で褒め言葉で出てくるが、侍って「さぶらう」人だから、要は従者ということでは。それって良いのか。
ま、それも置いておいて。デイリーの記事によると、

選考の背景には「WBCだけとか、ペナントがどうだからではない。すべてを前向きに消化できる選手が欲しい」という思いがある。第1回大会ではペナント優先で出場辞退者が相次ぎ、WBC後は調子を崩す選手も多かった。早めの調整、過酷な日程、これらすべてを乗り越える選手たちでなければ連覇は難しい。

と、記者の意見が書かれているが、韓国代表の気合いを考えると、こういう「ペナントはいつも通り、国際大会は気合いで乗り切る」というのでは実は厳しいと思う。
日本のスポーツ界は(実は他の分野でもそうかもしれないが)、システムの不備は「しょうがないもの」として先送りにして、足りない部分は個々の選手の頑張りで補え、というところがあるように思う。勝負の最後を決めるのは選手の「気持ち」が重要だが、そこにいたるプロセスまで選手の「気持ち」に頼りすぎているのではないか。
日本は監督選考に際しても不透明であったし、結局は現役監督のタツーに任せることに落ち着いた。無理矢理サッカーに例えれば、マンチェスター・ユナイテッドのファーガソンやアーセナルのヴェンゲルがイングランド代表を率いるようなものだ。これはちょっとないだろう。原監督が良い悪いではなく、彼に落ち着くあたりに一種の安易さを感じる。
ちなみに、原に関しては、チームを作ることに関しては水準以上の能力があると思っている。戦術面は、高代、山田等、実績のあるコーチを揃えたと思う。

前回、優勝を逃したアメリカは、今回は前回以上の意気込みで臨んでくるであろう。これに、韓国が五輪代表並みの準備を行ったら、今回は実際ちょっと厳しそうだと見ている。

果たして。

2008年11月10日月曜日

日本シリーズの後に。

久々の7戦目にもつれた日本シリーズ、西武の劇的な勝利で日本一〜。
とは言え、不届きにも外出していて観ていなかったのだが。
5回の段階でGの2−1のときは、石井一→涌井の継投に驚きつつも、6回から西村→越智→山口→クルーンと1回ずつ繋がれて駄目かなぁ〜と思っていた。
Gの中継ぎ陣、西村は本塁打打たれてはいたとはいえ、なにしろ素晴らしかったので。
が、まさかの逆転勝ち。

帰宅後にいろいろ映像を見て、とにかく片岡のギャンブルスタートが素晴らしかったのだが、なぜ越智が8回続投?という気がした。私の予想では、7回越智、8回山口、9回クルーンで締めだったので。8回は右の片岡からで、たしかに左の山口は使いづらいが・・・それでも、片岡に死球を出したところで交代という線もありだろうに。ケガ?

などと考えてはいたが、この越智続投に関して、先ほど報道ステーションで栗山&一茂の日本シリーズ回顧を見ていて、少しピンと来るところがあった。
栗山氏曰く「第5戦の9回、平尾がクルーンから打った本塁打がポイント」で、「この本塁打は、勝負には大きな影響を及ぼさなかったが、これでシリーズ男が生まれた!」とのこと。えー、結局そういうハナシかい!と突っ込んでやったが、まー、栗山氏と一茂氏の解説ということで、内容は推して知るべしというのははじめから分かっているので、栗さんの解説は置いておいて、この場面には別の伏線を読むことができる。それこそ、越智の続投の背景である。

第5戦、クルーンが平尾から本塁打を打たれたことで、シーズン中から必ずしも安定していなかったクルーンに対する不安がさらに増し、結果として7戦目に「越智→山口→クルーン」とプランを用いることをためらわせたのではないだろうか。
1点差の9回に、最後の最後でクルーンを出すのではなく、CSの中日戦のような山口の緊急登板も考慮し山口は温存、8回は今シリーズ好調の越智に託す、というプランになったのでは?何しろ見ていないので、適当なことは言えないが、7回は無失点ながら一安打一四球。このピンチは2三振で乗り切っているとはいえ、スコアだけ見れば、越智の続投にこだわるほどの出来であったのかどうか、とも思える。しかし、第5戦にクルーンに生じた不安感が、このような「守りの継投」につながり、攻めの姿勢を失わなかった西武打線に逆転を許したのではないか。

栗山氏のいつもの適当な頷きを見つつ、このように思った次第。
しかし、近年まれに見る熱い日本シリーズを展開してくれた選手たちには拍手。

2008年11月9日日曜日

本棚など作る。

前回のエントリで触れたIKEAの家具がやってきた。
書棚×2を2時間程度で作る。これがけっこうしっかりと「日曜大工」作業になる。組み立てにはけっこう広いスペースが必要で、以前に家具が到着したときにも思ったことだが、このDIY的作業が日本に馴染むかどうかが、IKEAが日本に定着するかどうかのポイントな気がする。
辻本茂雄主演の新喜劇を見つつ組み立て完了。
なんだか疲れたし、外は天気も悪いので、とりあえず昼寝。天気の悪い休日はけっこう好きだ。

夜は日本シリーズ。
おととい涌井で負けたので、今日で決まりかと思っていたが、岸がなんだかすごいことに。
シリーズ前は4勝1敗で終わるかも、とか書いたものの、あれよあれよと言う間に最終戦。

2008年11月4日火曜日

IKEAへゴー。

昨日の文化の日、神戸のIKEAに行ってきた。
http://www.ikea.com/jp/ja/store/kobe/storeInfo

以前、大阪鶴浜の方には赴いて、書棚だのキッチンテーブルだのを買ってきた。
かねてより、テレビ台の購入と、そしてやはり書棚の増設のために、再度赴きたいと思っていたところで、せっかくの休日ということもあり、今回は神戸の方に行った。

テレビ台に関しては、前々から妻が購入を希望していた。
現在のわが家は、「仕込み味噌」と書かれた段ボール(中身は忘れた)をテレビ台の代用としている。テレビ自体は一人暮らし時代の14インチ液晶なので、サイズ的にもベストマッチだと思うのだが、妻の話だと以前にケーブルテレビのお兄さんが設定に来てくれた際に軽く笑われたようで、それ以来彼女はテレビ台の購入を主張している。強硬に。
たしかに、代用というのは表現としては不適切で、つまるところ引っ越してきたときにテレビをひょいと段ボールの上に載せたままであり、テレビ周りのもろもろを収容するような台は必要だと思っていたので、今回の第一目標はテレビ台でキマリ。そして、鶴浜イケアで購入した書棚一脚では書籍が収容しきれないという例によって例のごとくの課題がいよいよ露見してきたため、書棚も同様のものを買おうという話になった。書籍問題は初めから分かっていたという話もあるが。

さて、ブランチみたいなもの、というと聞こえがいいが、要は昼近くまで寝ていて朝食が遅くなっただけの食事を摂ってから出発し、到着時は午後2時ころ。
開店当初に聞いたような喧噪や入場制限もなくそこそこの込みよう。そして走り回る子供たち。
時間も時間なので、まずはレストランに入って軽く食事を摂る。スウェーデンビールを飲みたかったが、確実に眠くなって買い物をする気が7割減になるので我慢する。
ここで相席になったおばさん達が、おもむろにレストランの食事の不出来具合について語り始める。
曰く「マクドナルドの方がまし」、曰く「福祉国家のスウェーデンがこんなまずいものを食べているのか」、曰く「スウェーデン人は普段こんなものしか食べてないから、日本食を他の国の人よりおいしく感じるのも道理」等々、スウェーデン史専攻の畏友・同僚Fさんが聞いたら突っ込みどころ満載なコメントの数々。Fさんから常々スウェーデンの良さと同時にいけてなさも聞いている僕としては、「おばさんおばさん、スウェーデンの料理がおいしいわけないじゃないですか、食はバルカンにありですよ」などと言いたくもなりそうものだが、ここは大人のたしなみで憮然としつつ黙ってコメントを聞き流していた。彼女らの話は徐々に、京都のインド料理屋がいかにいけてないか、という方向に収束し、われわれも食事が終わったので席を立つ。

くるくると周遊し、課題のものものについては以下の二点を購入。
書棚はBILLY。
http://www.ikea.com/jp/ja/catalog/products/30104100
なんだかいろいろとシステム化できるようだが、とりあえずは単体使用。
そして懸案のテレビ台はこれで代用。
http://www.ikea.com/jp/ja/catalog/categories/departments/living_room/12197/
こちらもシステム化できるようだが、なんか適当に購入して、当面はテレビを置いたり雑誌を置いたり。
けっきょく本棚ではないか、という声も聞こえてきそうだが、14インチ液晶に相応しい台がなかなか見つからず。「仕込み味噌」段ボールをモデルにしているからいけないのだろうか。
他に細々した収納グッズを購入。

公共交通機関での訪問だったので、鶴浜の時と同様に配送手続きをする。
本体が格安な分、配送料がいつも高くて驚くが、しかたあるまい。そもそも、書棚は軽トラとかで乗り付けてやっと運べるような長尺の代物である。

なんやかんや言いつつも満足の買い物。
そして、途中休憩したときに飲んだスムージーはおいしかった。

2008年11月3日月曜日

漫才→野球→白玉→F1

昼間は手仕事をしつつザイマンがやっていたので漫才を見る。
週末のテレビで漫才が見られるのはやっぱり良い。関西圏万歳。
いろいろ出てきたが、アジアンの馬場園さんのボケが気に入った。何年か前にM−1で見たときはなかなかつらかったが、今日は「今いくよ・くるよ」風しゃべくり漫才の正統の趣もある。体格的にも近いし。

日本シリーズ、二戦終えて一勝一敗。
最近ありがちな大雑把な試合展開ながら、若い選手の気合いが心地良い。
しかし、中継ぎ陣のクオリティの差はいかんともしがたい。
打線の勢いはどっちもどっちという感じで、3戦目以降も読めないが、Lは2戦目のような先発を5、6回で降ろす状況に陥るとつらいかも。
だが、3戦〜5戦はDH使用なので、先発を引っ張りやすい。ここで2つとれば、6戦目涌井で決められるか。

夜中にネットでスイーツ検索をしていた妻が、白玉を食べたいと言い出す。
おもむろに白玉粉+豆腐で白玉を作りはじめ、なぜか本日放送の「ジャイケルマクソン」を見つつ二人で砂糖醤油で食す。
ジャイケル面白いなぁ。白玉って腹持ちの良いものですなぁ。

そしてF−1が始まった。いつの間にか今年も最終戦か。
で、いきなり雨でスタート遅延。波乱あるか。

などと、なかなか贅沢な一日。

2008年10月31日金曜日

日本シリーズを前に。

少しはブログを書いた方が良いのでは・・・と同僚Y氏から指摘いただいたので、日本シリーズも始まるし、なんか書こうと思う。

ふと見返すと、前回のエントリはなんと五輪日本代表の話。
五輪日本代表はすっかり残念なことになってしまったが、ベオグラードとザグレブで国際ワークショップを開催し、その準備でバルカンにいたので試合は全然見ていない。
『旧ユーゴ頼り』だけに、夏の国際ワークショップの様子を書くべきところだが、それは置いておいて、近況。

セルビア人の客人が木曜日まで二週間来ていた。
スロヴェニアで研究活動に従事している社会言語学者。
妊娠中で周りの人間はいろいろ心配していたが、本人は割と平気な風で、休日に奈良・神戸に一人で足を運んだりする活動派。あるときは、二人で電車に乗っているところにお年寄りがやってきて、彼女が先に席を譲ってしまった。バツが悪いったらなかった。
英語はもちろん、スラヴ諸語を操る人であるが、日本語はやはり話せず。しかし、お店などで店員さんにこそっと「ありがと」と言うのがかわいらしかった。
研究報告の場も設けたが、研究者としても人間としても信頼できる人だった。

木曜日は、これまで研究の事務マネジメントの分野で非常に世話になったIさんが退職されるとのことで感謝の飲み会。
金曜日は最終日ということで、特任助教ズ+αで記念品を贈呈。妻のアドヴァイスを聞いて、野田琺瑯のボウル6個組を贈呈。妻曰く、使いやすいとのこと。6個は多いだろうかと思ったが、気に入ってくれれば良い。
これまでありがとうございました〜。

んで、明日から日本シリーズ。
ここ何年か、片方のチームが勢いに乗ると、もう一方が全く耐えられない。
今年の両チームもその傾向がある。元近鉄の阿波野は「若さの西武対経験の巨人」と言っている(http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/npb/champ/2008/text/200810300007-spnavi.html)が、今年の両チームを調子に乗せたのは若手の力だと思う。
今年も、4勝1敗くらいで決まりそうな気配だが、巨人は阿波野も指摘しているベテラン野手の力、西武はCSでも見せた切り替えの早さで対応することを期待したい。
僕はパ・リーガーなどで、中島のショートは相変わらず不安定で、黄金期に比べればレベルの低さは否めないが、日本一は当然西武で。



2008年8月13日水曜日

オリンピック日本代表どーよ。

公私いろいろと忙しく、一か月以上空いての書き込みです。
例によって、こういうのは全然コンスタントに続きませんなぁ。同僚のFさんやYさんのマメさには脱帽です。

さて、久々に何か書く気になったわけだが、というのも、どうやら今日からオリンピックの野球が始まるらしい。
個人的には、野球日本代表の結果よりも、オールスターのパ・リーグの結果の方が気になるのだが、それはさておき、今更ながら選別された選手を見て思うところもあったので。
ルールが直前で変更になったり、提出した先発選手を直前変更オッケーになったり、控え目に言っても「お粗末」なオリンピックの野球、トップがこれでは残るものも残らないだろうという思いを飲み込みつつ、日本代表どーよ。

1.捕手3人どーよ。
これは代表発表されたときにも云々された気がするが、実際3人は多いんだろうねぇ、うんうん。
ベテラン矢野はいちおう入れておくとして、阿部か里崎かどちらかを選ぶという話だろうけど、どちらの選手も「打>守」というタイプの捕手だから、片方は代打に使えるし良いんでは。里崎みたいなチャンスに強くてパワーもある打者は入れておきたい気持ちはわかる。

2.その他の野手陣どーよ。
遊撃手過多、さらに勢い重視のスピードスタータイプ過多でバランスがイマイチな気もする。二遊間を守ると思われる川崎と西岡は、ともに走攻守そろったスケールのある選手で、大舞台でも度胸十分なんだけど、ここ一番で淡白な傾向がある。彼らの長所と短所は、中島・青木にも当てはまるように思う。
で、おそらくは内野の控えなんだろうが、荒木。先発で使うならまだしも、バックアップならば基本的に二塁専従の荒木ではなく、ユーティリティ性の高い選手を選ぶのもありではないか。あえて木村拓とか。内外野守れる森野、宮本でカバーと言うことだろう。
加えて、ひそかに一塁手がいない。新井を一塁起用だろうが、実は彼だけでは。経験者の稲葉・阿部あたりで補うことになるだろうか。
外野手は、右から稲葉・青木・GG佐藤となるだろう。レフトが多少不安だが、充実の布陣。バックアップがユーティリティの森野のみと言うのは多少不安がある。
長打力に関しては、これだけそろえば十分。新井は精神的にナイーブなところがあるが、阪神でも結果を出しているし、期待したい。そして何よりGG佐藤!物怖じせずに活躍してほしい。

3.投手陣どーよ。
華やかな顔ぶれだが、実はけっこう不安要素高い。壮行試合で打たれたから、とか、今シーズン不振の上原が選ばれたから、とかではなく、リリーフ専門家が少ない!からである。投手の頭数自体も10枚でやや少なめなうえ、リリーフ投手は岩瀬と藤川のみ。去年から後ろに回っている上原も入れても3枚。やはり壮行試合を見ていても、リリーフにはリリーフの入り方があって、先発で力があれば対応できる、という簡単なものではないように思える。
セン氏は田中や杉内、和田あたりを後ろに回すようなことを言っているが…まぁ実際、今年のプロ野球を見ていると、中継ぎの金属疲労が続々と見えており、あえて選びたくなるような選手がいないのも事実。

というわけで、全体的に「星野のこだわり」という感じで(もちろん選手選考は指揮官のこだわりで決めてもらって構わないのだが)、バランス的には多少問題があるように思える。
実際いかに戦うかは、とくと仕上げをごろうじろ、ということでしょう。初戦いきなりキューバ戦、おそらくダルビッシュ先発と思われるが、ここ一番には強い投手なので、あまり心配していない。楽しみにしていましょう~。

2008年7月1日火曜日

読書ノートその2

なんとか第2弾。目標はその3までなので、あと1回。

木原善彦『UFOとポストモダン』平凡社新書、2006年。

そんなに新しい本でもないが、別の本で紹介されていて興味をひかれたので手に取る。
私の父は以前(おそらく今も)UFO好きで、学研の『ムー』などが家にあったりした。
木原氏の本は、父のような人の興味を満足させるものではなく、あくまで「空飛ぶ円盤や異星人について社会の中でどういうことが言われ、信じられてきたかを、歴史的変遷に沿って文化的側面から考察する」(8ページ)ものです。

木原氏が「UFO神話」(18ページ)と呼ぶこの手の「トンデモ話(「噂」と言っても、「都市伝説」と言っても良いでしょう)」が、人々のどのような意識の変容とリンクし、社会における共通認識とどのように対応していたのか、分り易く解説されていて面白い。僕たちが何らかの「お話」を受け入れるには、それを受け入れられるだけでの意識の変化が必要、という、普段は見えづらいところ(歴史のテーマとして「うわさ」を取り上げるのは、決して珍しいことではないのだけれど)を指摘してくれている。
途中、分析の一手段として現代思想の話が出てくる(シミュラークルがどーの、「大文字の他者」がどーの、など)が、ざっと解説もしてくれているので、読み進める上ではそこまで障害はない。分らない場合はすっ飛ばせばよい。

著者はもともとはアメリカ文学研究の人。
京都で学生をやっていた時に、フランス文学研究者が集中講義に来て、フランスの近代における女性に対するまなざしに関する講義をしてくれた(小倉孝誠『<女らしさ>はどう作られたのか』法蔵館、1999年)。
木原氏の「UFO神話大衆文化史」もそうだが、日本では、文学出身者から興味深い「文化史」「社会史」の仕事が出ている気がする。歴史学から見れば突っ込むところもあるが、史料選択の幅を考慮する上では他山の石となるべき良作に思える。

2008年6月24日火曜日

クロアチア散る。

躍進クロアチアがPK戦の末に敗退。
http://jp.euro2008.uefa.com/tournament/matches/match=301700/report=rp.html#34

つか、見れてないんですけどね。
延長終了直前にクロアチアがゴールを決め、勝利を確信して喜んでいるのも束の間、ロスタイムに同点ゴールを決められて、PKで敗戦、と言うことで、試合終了したわけでもないのに大喜びしてるからじゃ!と突っ込むこともできますが、さすがにそれは酷かなぁー、らしいと言えばらしい、と。

前回同様、「Večernji list」からビリッチのコメント。
http://sportal.vecernji.hr/vld/sportal/euro2008/3110753/index.do;jsessionid=D024FAA1FEFD05BC098B76CFDC34F5BE.2

「良い試合だった。試合に参加した全員に称賛を贈りたい。サッカーにはこういう終わり方もありうる。数えあげてみれば、我々の方が多くのチャンスを作っていた。トルコも積極的にプレスをかけてきて、甘い相手ではなかった。われわれの方が良かったが、最後の2分間は何とも表現しようがない。この経験は生涯われわれをさいなむだろう。PK戦はいつもギャンブルみたいなものだ。私は、自分のチームに対して不満は一切ない。このチームともっと先に進めると思っていたから、悲しく思っている。」

「ゴールを奪われるとは予期していなかった。攻撃する準備をしていたんだ。われわれにはショックだった。すべては終わったかに見えたからね。トルコは精神的に優位に立っていた。PKに頭を切り替えて、戦うことができていた。われわれの方は映像を回して、ゴールをどうやって奪われたか、PK戦が始まる前に話していたんだ。それがPK戦に影響を与えてしまった。」

この直前にビリッチは選手を替えて試合を止めようとしたようですが、聞き入れられなかったとのこと。
聞き入れられないのは別に珍しいことではないので、PK戦に向けて選手の意識をカッチリと切り替えられなかったと言う点(それがいかに困難とは言え)は指摘すべきかと思います。

「モドリッチの出来は素晴らしかった。PKをミスしたことは責められない。彼は今大会の間中、マイスターと呼ばれるにふさわしかった。どの選手も責めるには値しない。」

「このような負け方を忘れることはできない。われわれのチームは若く、(W杯)予選がすぐそこに来ている。明日はまた新しい日がやってくるし、太陽は昇ってくる。われわれは涙を流したいが、済んだことは済んだことだ。このようなことは珍しいことで、極端な状況だ。われわれはもっと強くなって帰ってくる。」

というわけで、最後はI'll be backで締めました。
ちなみにW杯欧州予選では、クロアチアはイングランド、ウクライナ、ベラルーシ、カザフスタン、アンドラと同組。またイングランド!という気もしますが、比較的組み合わせに恵まれたのではないでしょうか。他の旧ユーゴ諸国ともどもW杯で見たいものです。

しかし、クロアチアとルーマニアを応援しようと言った途端に両チームが敗退。
どうよ。

2008年6月17日火曜日

読書ノートその1

たまには読書している風も見せてみる。
タイトルの「その1」がいくつになることやら…。
とにかく。

豊下楢彦『集団的自衛権とは何か』岩波新書、2007年。

特に日米関係において話題に上がりがちな「集団的自衛権」に関する極めて綿密な実証的研究。
全体的に「反米」的論調とも取れるが、日米両国の議事録をはじめとする資料を駆使して、非常に説得力を持った論を展開している。
第6章で展開されている日本外交のオルタナティヴも興味深い。

集団的自衛権をめぐる戦後の日米外交史の本としても参考になる。
戦後の日本外交と比べてみると、現代外交の方がアメリカ追随の傾向が強くなっているように見える。少なくとも、戦後の政権の方が国際政治の文脈に沿って、考えた対応をしている(そのような対比のさせ方をしているのかもしれないが)。
筆者によると、現代の「日本は米国の世界戦略を支えるという十二分の『貢献』を果たしており、従ってそれを『カード』として『対等の立場で交渉できる条件』にある」ことが何人かの軍事研究者によって指摘されていながら、アメリカの世界戦略に追随している。
アメリカの言うことを聞いていれば、外交という非常に困難な課題を考えなくて良いからか?というと斜めに見すぎ?

ク、クロアチアばんざい。

クロアチアが欧州選手権で好調!
グループリーグ3連勝の首位で決勝トーナメント進出です。

http://jp.euro2008.uefa.com/tournament/matches/match=300701/report=rp.html#3

前回のエントリでは「なめてる」とか書いたが・・・うぅ、旧ユーゴ頼りの身空で過小評価してごめんなさい、クロアチア。
ルーマニアも頑張っているし。やはり旧ユーゴ頼りの人らしく、日ごろの義理もあるので、バルカン勢に肩入れすべきなのでしょう!

クロアチアの日刊紙『ヴェチェルニ・リスト(Večernji list)』のウェブ版で監督のビリッチ(Slaven Bilić)のコメントが掲載されています。(けっこう意訳)
http://sportal.vecernji.hr/vld/sportal/euro2008/3107217/index.do

「誇りに思っている。欧州選手権のグループリーグ3試合で勝つことは大きなことだ。こういうことが起こったのは初めてではないが、非常に稀有な成功例だ。選ばれた者にしか起こらない。」

「ポーランドは簡単な相手ではなかった。(…)ドイツもオーストリアも簡単ではなかった。アイデアに富んでいるし、決勝トーナメント進出の常連だよ。しかし、次のラウンドに進めなかったチームについては語りたくはない。(…)ポーランドの出来が悪かったから、われわれが勝利したんじゃない。われわれが最高の出来だったから、勝ったんだ。」

「決勝トーナメントの一回戦のことはまだ考えていない。この時間(3連勝で決勝トーナメント進出を果たした今の時間)を少し楽しませて欲しいよ。われわれは、ポーランド戦に人生がかかっているつもりで準備をしてきた。トルコが新しい対戦相手として現れたにすぎない。冷静になって、いつもの試合と同じように準備をする必要がある。」

「欧州選手権では試合数が少ないから、われわれは準決勝目前にいることになる。しかし、これからが難しい。まだそのことは考えたくないよ。ノックアウトシステムになったし、どんなことでも起こりうる。これがサッカーだよ。」

「私たちのチームは偉大だ。われわれにほんの少しの幸運があれば、どんな対戦相手にも勝つことができる。われわれのプレーはその幸運を得るにふさわしい。」

グループリーグで対戦した相手に敬意を表しつつも、特に最後のコメントで現在のチーム状態に対する手ごたえを感じます。

冒頭で謝っておきながらなんですが、トルコ戦に関しては「ポルトガルじゃなかったぜ!」と、なめてくる気がするんですが…。
しかし、ここまで来たら行けるところまで行ってもらいましょー!

2008年6月8日日曜日

アナ・イヴァノヴィチばんざい。

アナ・イヴァノヴィチがついに四大大会優勝~。

イヴァノヴィチは去年の全仏、今年の全豪で決勝進出しながら敗戦、四大大会三度目の決勝の場面でディナラ・サフィナに勝利して(6-4、6-3)ついに優勝。
「三度目の正直」を実現させたわけですね。
勝利の要因は、試合中の重要な局面で精神的な落ち着きを保つことができたからだと言っています。「サフィナのプレーは素晴らしかった。第一セットに私は2回サービスをブレークしたけれど、彼女はリカバーしてきた。私はとってもナーバスになっていたけど、重要な局面で落ち着くことができて、力強いプレーができたわ。特に第二セットはね。」
「こういう大きな試合では、普通は緊張するものだと思う。過去二回の四大大会は、私にとって良い経験になったわ。だって、忘れないでほしいけど、私はまだ20歳よ。今回は三回目の決勝で、やっと勝利を祝えたのはうれしいわ。」
で、セルビアの日刊紙「ポリティカ」ウェブ版によると、この優勝によって、世界ランクも1位になるのでは?とのことです。
イヴァノヴィチ、ジョコヴィチらの活躍により、セルビアではテニス人気が上昇中です。
そして、セルビア語を教えている人間らしい記事は本ブログ初掲載。こんな感じで、セルビア語の練習も兼ねて、たまには現地のニュースを紹介していきます~。

2008年6月7日土曜日

ユーロ2008@オーストリア・スイス開幕。

というわけで、ユーロ2008開幕でっす。
日本ではどの程度見られるか不明ですが、できるだけ見ましょう。

普段は畏友スズケノヴィチ氏がなんらかの声を上げてくれるのだが、なんだか忙しいようなので、勝手に軽く予想。

グループA 1位ポルトガル 2位スイス
ポルトガルは堅いとして、2位以下は拮抗。
ドイツW杯でも可能性を見せたスイスが、ホームの利も活かして、ロシツキーを欠くチェコを交わすと見た。
もう一つのチーム、トルコも曲者だが、守備力で一歩後れを取るのでは。

グループB 1位ドイツ 2位ポーランド
オーストリアはホストではあるがやはり圏外か。
普通に考えれば2位クロアチアだろうが、たぶん彼らはこの組み合わせになめてかかるはず。というか、絶対なめてる。
というわけで、名伯楽ベーンハッカー率いるポーランドがしぶとく2位に入ると予想。

グループC 1位イタリア 2位フランス
いわゆる「死のグループ」ながら、試合巧者イタリアは通過するのでは。
フランスとオランダは正直分からないですが、経験の豊富な選手が多いフランスに軍配を上げてみました。
ルーマニアは残念ながら一歩後れを取る。往年のハジ並みの天才がいれば話は別だが、ムトゥはそういうタイプでもないしなぁー。

グループD 1位スウェーデン 2位ロシア
ここも地味ながらこっそり死のグループ。
ヒディンク率いるロシアはしぶとく2位に入ると踏んだ。
タレントならスペイン、ながら、個人的にスウェーデンが好きなので。ラーションも復帰したし。
ギリシャも曲者ではあるが、もう良いっしょ、という感じ。

仮に上のようになると、準々決勝はこんな組み合わせ。
ポルトガル-ポーランド
ドイツ-スイス
イタリア-ロシア
スウェーデン-フランス

…。
まぁこれから先は、グループリーグが終わった後に楽しみましょう~。

2008年6月1日日曜日

あれれ。

きのう書いたエントリの日付がなぜか5月17日に。
なぜー。

2008年5月17日土曜日

クロアチアの書店ばんざい。その1。

ザグレブに行ってきた。もう3週間くらい前だが。
ザグレブというのは、クロアチア共和国という国の首都。日本語で話すと「ブ」にアクセントが来がちであるが、「ザ」にアクセントを置くとそれっぽい。
さて、そのザグレブ、1日もあれば観光名所らしきところは回れてしまうちっこい街なのだが、その割には本屋が多い気がする。
そこで、役に立つ人にしか役に立たないザグレブの街の本屋さん案内~。

Jesenski i Turk(イェセンスキ・イ・トゥルク)
1号店 Preradovićeva 5
2号店 Vukotinovićeva 4
3号店 Mesnička 1
おっさん二人がお出迎え。

ザグレブで4店舗(古本屋3店舗、新刊1店舗)を展開する書店。
Jesenski i Turkのiは、英語のandの意味なので、英語にすればJesenski and Turk。店先に狛犬のように並んでいる紳士の名前なのだろうか。と勝手に推測している。写真では分かりづらいが、手前のおっさんが小太り、奥のおっさんがやせ型という、漫才コンビの王道的組み合わせ。この店のカードにもこの二人が描かれている。
他の3店舗と連携しているので、本のタイトルを言えばほかの店も探してくれる。といっても、品ぞろえもあまり変わらないのだが。8割以上がクロアチア語やセルビア語といった現地語のもの。ベオグラードで出たものも見かける。

2号店。外装工事中だが赴きアリ。

3号店。アヤシイお店ではありません。
クロアチアでは、古本屋のことはantikvarijat(アンティクヴァリヤート)と呼ぶ。

Superknjižara(スーペルクニジャラ)
Rooseveltov trg 14
こちらは壁をすり抜けるおっさんがお出迎え。新手のスタンド使いか!

上記イェセンスキ・イ・トゥルクの新刊販売部門。が、古本ぽい商品もあり。外装工事の状況で分るかもしれないが、古本屋2号店と同じ区画に位置する。
店名を直訳すると、その名もズヴァリ「スーパー本屋」。「スーパー銭湯」というものが出てきたときに、僕はそれがどういうものなのか全く想像がつかなかったが、こちらの本屋はでかくもなければ付属施設もない。スタンド使いのおっさんが壁をすり抜けているだけの、ごくごく普通の書店である。
店舗右手にはコンピュータ関連の書籍やソフトが販売されている。クロアチアでOSが必要になったという稀有な状況に置かれた時にはぜひ。


一つ6クーナ(約120円)。クリーミー。東欧はアイスがうまい気がする。

日本の道端でアイスを食すのは若い女性が大部分だが、欧州の道端ではおっさんもアイスを歩き食いする。

僕もアイスをなめながら、次の書店へ。

2008年4月28日月曜日

一乗寺ばんざい。

思い立ち京都に行く。

一番の目的はコレ。
京都国立博物館特別展覧会『絵画の冒険者 暁斎 Kyosai -近代へ架ける橋―』
http://www.kyohaku.go.jp/jp/index_top.html

美人観蛙戯図(京都国立博物館ウェブより)


河鍋暁斎の作品てんこ盛りで5月11日まで開催。
関西一円居住者は万難を排して見るべし!

これだけ絵が描ければ面白いだろうなぁー、という子供みたいな感想が第一。
ちかごろ、学問も芸術もエンターテイメント性が重要ではないかと思う。
特別展観覧の際のご多分にもれず、画集を購入。

鑑賞後は、京都に住んでいた頃馴染みだった一乗寺あたりをうろつく。特に行きたかったところは以下の二か所。

天宝(ラーメン屋)
http://www13.ocn.ne.jp/~tenhou/

恵文社(書店)
http://www.keibunsha-books.com/about/index.html

天宝は京都に住んでいるころも不定期営業に近いものがあったが、この日も店内は電気がついて居ながらみごとに休業。
というわけで、その近場で、同様に贔屓にしていたラーメン屋の天々有で夕食を食べる。
店内がずいぶんきれいになっていた。

恵文社は店舗が広くなっており、雑貨を置くスペースがさらに充実していた。
しかし本の揃え方は相変わらずのかゆいところにばかり手が届く絶妙のセンス。
ここは来るたびに幸福感に浸ることができる。
一乗寺界隈を彷徨したあとは20分程度歩いて南下し、東大路を百万遍あたりまで歩く。
自分はあまり土地を懐かしむタイプではないが、この辺りに来るとやはり「帰ってきた」感じに包まれる。
大阪から電車で小一時間、たまには足を運ぶのも吉。

そして京都時代の友人のみなさんへの重要告知!
東大路の名店「ティピティーナ」がなんだか見当たりません!
外装変えただけなら良いんですが・・・。

2008年4月22日火曜日

アフリカばんざい。


同僚で、アフリカをフィールドにしているSさんという方がいる。

アフリカ




Sさんの話を聞くたびに思うのは、アフリカというのはすごいところだということである。これまで聞いたところだと

・保険のきかないマラリアの予防薬を、滞在中はもとより、滞在期間の前後1~2週間の見続けなければならない。しかも服用に伴い悪夢を見ることが多い。

・普通にビザが下りない。

・大学教員は稼ぎが悪く、校内で畑を耕し自給自足をしている。

などなど。

彼のフィールドとしている地域だけなのか、アフリカは程度の差はあれこうなのか、判然としないものがあるが、聞けば聞くほどこの手の話が出てくるのは大したもの。一度は行ってみたいものである。

これに比べれば、私が対象としているセルビアをはじめとした旧ユーゴなど軟弱なものである。

まず、ビザがいらないのが軟弱だ。
流行病といってもせいぜいのところインフルエンザである(しかし、日本から持参した薬は効きにくい気がする)。
何人か殴られた知り合いはいるが、無事に帰宅できる確率はニューヨークよりは高いだろう。

比べてどうこうというものではないが、Sさんの話を聞くと、というか中東や中央アジアをフィールドにする近しい同僚の話も含めて聞くと、旧ユーゴは結局はヨーロッパである、と妙に納得する。

そういうわけで、「セルビア」と聞いて「アフリカにあるの?」と思った(思っていた)そこのアナタ!
もはやユーロ払いのスロヴェニアや、当ブログ基準ではEU入りのクロアチアはもちろんのこと、デモのたびに暴動がおこるセルビアも、歩きションの国マケドニアも、なんとなく暗さが残るボスニアも、やっぱり軟弱な欧州なんですよ!

などと思ってみたものの、当のセルビアは、コソヴォ問題に絡んで「Neću u Evropu(欧州には入らない)」などとのたまう始末。バルカンはこれだから油断ならない。

ま、けっきょく近いうちに「Idemo u Evropu(欧州に行こう)」とあっさり宗旨替えするんでしょうけど。

2008年4月9日水曜日

ウェールズばんざい。

学会でウェールズはスウォンジーに行ってきた。

スウォンジー大学構内。海辺に近い郊外にあるが、構内はイカス。


スウォンジーと言えば、かつて「スウォンジー・タウン(Swansea Town)」という歌をよく歌った。当時は「スワンシー」とか言っていたが、今思えば恥ずかしい限りだ。
今回、スウォンジーにやってきたので、もちろん「スウォンジー・タウン」を歌いながら港を歩いた。


おーふぇあうぇーるとぅーゆーまいなんしー♪

ベオグラード時代の畏友・Mさんは、パリに旅発つ僕に対して、「シャンゼリゼで『おー、シャンゼリゼ』を歌ってください!」と言ってくれた。僕は無論、それを実行した。スウォンジーで「スウォンジー・タウン」を歌うのは、シャンゼリゼ通りで「おぉシャンゼリゼ」を歌うのと一緒である。
ちなみに、「おぉシャンゼリゼ」の「おぉ」は、原題では感嘆詞ではなく前置詞("Aux Champs-Elysées")であり、意味は「シャンゼリゼ通りで」くらいの意味であるが、感嘆詞風にした邦題はなかなかハマっていると思う。

さて、そんなスウォンジーであるが、ウェールズというところはどこに行っても英語/ウェールズ語の二重表記が徹底されている。

大学の案内板。マッタクチガウ。

駅の看板。当然上がウェールズ語。

というか、どう読めば良いのか分からないことがままである。スウォンジーなんて、どこをどうすればこうなるのか分からない。
はたと気づいたのは、これはひょっとしたら意味を取っているのではないか?つまり、「Swansea=Swan+sea」、「白鳥の海」というウェールズ語なのではないか?今度調べてみよう。

ウェールズの未来。しかし話しているのは英語。

ウェールズ語は、1970年代はウェールズ内で2割程度の話者しかいなかったのが、義務教育化したことで徐々に持ち直しているらしい。ウィキペディアによると、2001年で2割ということだが、学会に同席した日本の研究者の言葉では4割近いと聞いた。これも調べてみよう。沖縄でも琉球方言を義務教育化したらどうなるのだろうか。琉球語と日本標準語の差は、ウェールズ語とイギリス標準語ほどには大きくないのかしら。これも(以下略)

えーと、肝心の学会は滞りなく済みました。

2008年3月23日日曜日

大ちりとてちん祭り

旧ユーゴに出張中に撮りためていた「ちりとてちん」を同居人とともに見る。
僕が旧ユーゴ圏に三週間、二人の同居人がそれぞれイエメン・中国に時期をずらして行っていたため、僕が帰国後も三人が揃うまでは撮りためておいた。
で、合計実に5週間分、12時過ぎに見始めて、すべて見終わった直後に翌朝の「ちりとてちん」が始まるという荒行。
しかし、渡瀬恒彦演じる師匠が亡くなった後、新キャラが登場して話が拡散するんじゃないかと危惧していたが、見せ場を作ってくれますなぁ。


昔、浅草の映画館で「オールナイトアニメ祭り」を見た時のことを思い出した。あの時は「火の鳥」「もののけ姫」「じゃりんこチエ」「アキラ」というラインナップだったっけ。

2008年3月21日金曜日

やはり筆不精に…。

ブログを始めたは良いが、さっそく一週間以上の空白が…。
いちおう言い訳があって、18日と19日にシンポジウムがあったのです。


われわれのプロジェクトでは、中央アジア、アフリカ、パレスチナ、旧ユーゴを研究対象地域としており、今週のシンポジウムでは各対象地域から現地研究者をお呼びして、報告をお願いした。
で、僕が担当している旧ユーゴ研究班はというと、二転三転の末に招聘が決定した現地報告者が急きょ来られなくなるという緊急事態。
報告者が決定する過程でも相当ゴタゴタしたが、最後の最後にまたも、という感じでしたが、この手のトラブルは国際シンポ(特にバルカンが絡んだ)にはありがち。なんだか「ええぃままよ」という気分になっていましたが、報告者が論文を送ってくださり、替わって僕が論文紹介することになりました。
そんな次第で、ここ一週間はふさがっていたわけです。


国際シンポの方は、こういう言い方はなんですが、思ったよりも興味深いものでした。

二日間のシンポ終了後は、大阪に来てからもいつも世話になっている東京在住Yさんと、前々から行こう行こうと言っていた鶴橋へ。




ホルモンが柔らかくておいしいんですよ。
以前、セルビア人やブルガリア人を連れてきたときも好評。



ちょっと調べてみたら、鶴橋をはじめとする「生野コリアンタウン」に暮らすコリアンのルーツは渡来人にまで遡ることができるらしい。
街に歴史あり。

2008年3月12日水曜日

始めてみます。

いろいろ使うこともあるかもしれないので、ブログを始めてみます。
こういうのはほとんど続かない。
これまでの経験から考えるに気合いを入れずにテキトーに書くことが重要な気がする。
なので、気の利いた文句等は考えずに、第1回目をとりあえず記す。
あとは追い追い。

どうぞよろしくお願いします。