2008年6月17日火曜日

読書ノートその1

たまには読書している風も見せてみる。
タイトルの「その1」がいくつになることやら…。
とにかく。

豊下楢彦『集団的自衛権とは何か』岩波新書、2007年。

特に日米関係において話題に上がりがちな「集団的自衛権」に関する極めて綿密な実証的研究。
全体的に「反米」的論調とも取れるが、日米両国の議事録をはじめとする資料を駆使して、非常に説得力を持った論を展開している。
第6章で展開されている日本外交のオルタナティヴも興味深い。

集団的自衛権をめぐる戦後の日米外交史の本としても参考になる。
戦後の日本外交と比べてみると、現代外交の方がアメリカ追随の傾向が強くなっているように見える。少なくとも、戦後の政権の方が国際政治の文脈に沿って、考えた対応をしている(そのような対比のさせ方をしているのかもしれないが)。
筆者によると、現代の「日本は米国の世界戦略を支えるという十二分の『貢献』を果たしており、従ってそれを『カード』として『対等の立場で交渉できる条件』にある」ことが何人かの軍事研究者によって指摘されていながら、アメリカの世界戦略に追随している。
アメリカの言うことを聞いていれば、外交という非常に困難な課題を考えなくて良いからか?というと斜めに見すぎ?

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